インプラント治療（前歯②）

歯茎が腫れた

左上前歯の歯茎が腫れて、ご来院されました。（50代　男性)

被せ物を外さないと中の状況が確認出来ないので、被せ物を外して土台の歯の状態を確認します。

少し分かりづらいですが、矢印で示した部分にヒビが入っていることが確認出来ます。 土台の歯が割れてしまっている場合は残すことが難しく、抜歯後にブリッジやインプラントを選択しなければなりません。 今回の場合、ブリッジにするには隣の健康な歯を削らないといけない為、インプラントを選択されました。

治療の流れ

抜歯即時埋入

実際に抜歯してみると、このように歯根が割れていることが確認出来ます。 矢印のところが割れたラインです。 今回は、このままインプラント埋入と骨補填も同時に行っていきます。  

同時に骨補填を行う場合は、埋入後にインプラントの周りに骨補填剤を入れていきます。 埋入後はインプラントがしっかりと定着するまでの2ヶ月間はインプラントにスクリューで蓋をしておきます。

仮歯を装着

今回は前歯なので、仮歯を装着します。 抜歯を行って土台がない状態ですので、ダミーの歯を隣の歯に接着します。  

この後は1週間後に抜糸・消毒を行い、手術部位の歯茎の状態を見ながら、最終的な前歯の形を決めるための仮歯を少しずつ調整していきます。

※この期間は前歯を使って食事をしてしまうと簡単に外れてしまうので、注意が必要です。

最終形態

こちらが最終的な被せ物を装着した状態です。 被せ物を作る際に、周りの歯と色味を合わせて作るため、見たときに違和感を感じることはありません。 もちろん、最終的な装着の前に患者様ご自身にも確認していただき、色味の決定を行います。 その際に気になるようであれば、色味の調整も可能です。  

費用と回数

※金額は税抜となります

インプラントを選択するメリット・デメリット

メリット

健康な隣の歯を削る必要がない

天然歯と同程度の強度がある

見た目ではインプラントだと分からない(審美性が高い)

デメリット

外科的な処置が必要

前歯でしっかりと噛めるようになるまでは少し期間がかかる