２年間根管治療しても治らない　２０歳女性

初診・ヒアリング

2年前から根管治療を行なっており、１０回以上通院したが経過が悪く抜歯と言われた。インプラント・ブリッジを５０万円くらいで説明を受けたが不安もあり、セカンドオピニオンで当院を受診されました。ご要望としては、健康な状態にお口の中を整えたい、そして費用や方法に関して説明をしっかり聞きたい、健康を維持できる状態にしたいとのことでした。当院でも再検査したところ歯の残ってる量や２０歳という年齢を考慮すると前医と同じく抜歯が妥当という判断に至りました。

歯を失ってしまう方の治療方法

抜歯前にご来院であったこと、今後の健康管理がしやすいこと理由に健康保険の適応外のインプラント治療・根未完成歯の移植術を抜歯後の治療の流れと共にご提案しました。

根未完成歯とは

歯は、歯肉（歯茎）から出ている歯冠部と歯肉に埋まっている歯根部で構成されています。根未完成歯とは、歯根の成長発育中の歯のことを言います。前歯だと６歳、親知らずだと１８歳程度の時期が根未完成時期になります。歯根完成した歯よりも、血液供給に優れ神経の修復・再生が見込めるとも報告があります。

根未完成歯の移植術　生存率

根未完成の親知らずの移植術

術前検査

抜歯・移植術

ワイヤーによる固定

歯冠修復処置

メリット・デメリット

メリット

失った歯の代わりに機能する

失った歯の隣の歯を保護できる

失った歯の歯槽骨が回復しやすい

インプラントよりも治療費が安い

親知らずの前の歯が磨きやすくなる

デメリット

外科処置を伴う

処置と費用

術前・術後

今回、患者さんは、フォローアップまで予定通りに進行してご満足いただいておりました。順調に進行したのは、忙しいけども頑張って通院を途絶えないでくださった患者さん、前医の先生が親知らずを残しておいてくれたこと、コンディションが整った親知らずがあり非常に幸運だったことが考えられる。今後も維持できるようスタッフ一同健康のサポートをしてまいります。