予防歯科

予防歯科とは

むし歯や歯周病を止める治療

従来の歯科治療では、痛みの改善、お口の中の失ったものを回復する対症療法でしたが、当院の予防歯科治療は、現状の把握　分析　計画的アプローチ　計画の改変の流れで行われる、むし歯や歯周病の発生を抑制・再発を防止を目的とした、根本の原因にアプローチする医療です。

今までの歯医者さんと何が違う？

基本的には同じです。どの歯医者さんでもブラッシングの指導をして、定期健診でむし歯が見つかったら治療をします。しかし、予防歯科に力を入れている歯医者さんは、患者さんお一人お一人の生活習慣やお口の特徴に着目し、むし歯ができたら削りましょうの対症療法ではなく、むし歯になった習慣や特徴について対応していく原因療法を行います。また、歯の削れる回数は決まっているため、お一人お一人の個性を踏まえて、早期発見ー早期治療のワンランク上のむし歯を管理していく（マネージメント）対応をしていきます。

検討されているすべての方には丁寧にご説明を致しますので、まずは一度ご相談ください。

当院の予防歯科

• 定期的な検査により管理する医療
• 担当衛生士制によるアプローチ
• お一人お一人の予防管理計画
• 子供が生まれる前からの予防歯科

当院の目標

むし歯予防99.5%、一人あたりむし歯発生歯数0.5本以下

むし歯予防99.5%、一人あたりむし歯発生歯数0.5本以下を目標に掲げ、日々の臨床に取り組みます。予防歯科の重要性を患者さんと共有し、二人三脚で歩んでいくことを目標にしています。

歯周病予防90％

当クリニックで治療した患者さんについて4ミリ以上の歯周ポケットの割合を10%以下に抑え、歯周病予防率90％を目指します。健康な歯茎を保ち、病気になりづらい口内環境づくりを一緒に頑張っていきましょう。

5年間で歯の喪失0.9本以下/人

5年間メンテナンスを行った患者さんに対して1人あたりが喪失する歯の本数を0.9本以下にすることを目指します。

クリーニングと予防歯科の違い

昨今、予防の浸透、審美的意識の向上によりクリーニングを受診される方が増え、日本の予防歯科医療の水準が上がりました。しかし、一時的なクリーニングのみでは、予防歯科の目的の一部しか達成されません。 予防歯科では、変化や特徴を考慮したセルフケアの指導、プラークの除去、むし歯や被せ物、歯周病の管理を行います。 一方、クリーニングのみの受診ですと、特徴分析の少ないセルフケアの指導、プラークの除去しかできません。 最低でも、定期的な受診をされるかかりつけ医を決める必要があります。

むし歯の予防法

歯の質・口内環境を知る

歯の質は一本一本異なります。 また、乳歯、永久歯、生えてからの年数により歯の構造は変化していきます。 ご自身の歯の性質をしっかり知ることでむし歯予防を適切に行えると考えております。 また、口内環境も個人差が多いです。 むし歯予防は、ご自身の状態をしっかり分析してもらうことが大切です。

セルフケア

セルフケアとは、ブラッシングというイメージが強いかもしれません。しかし、歯の表面に汚れがつきにくい生活習慣と考えていただけると色々なアプローチが見えてくるかもしれません。例えば、食物繊維が多い食品、硬いものを食べている方は、むし歯になりにくいです。様々なセルフケアを一緒に見つけていきましょう。

プロフェッショナルケア

歯周組織検査と噛み合わせの検査、歯面の磨き上げを行います。定期健診では、各種セルフケアに対する変化も診ていきます。

むし歯の仕組み

原因は、う窩（黒い穴）ではなく細菌（白い汚れ）

むし歯原因菌であるS・ミュータンス菌とS・ソブリヌス菌が糖質を摂取し、プラーク（不溶性グルカン）の産生、酸（乳酸）を産生することで局所的に歯が溶かされてしまいます。

むし歯の原因菌

ミュータンス菌（Streptococcus mutans)

• 歯の表面に付着する因子を持っている
• プラークを形成する能力が高い
• 酸性物質を産生

むし歯は、生活習慣病（糖尿病、高血圧）のように生活習慣に左右されやすい病気です。 むし歯を削ることで進行は止められるかも知れませんが、むし歯菌がいなくなる訳ではないので、治療の仕方によってはいつでも再発のリスクを伴うことになります。

むし歯になりやすい習慣

『間食』　『炭酸飲料の摂取』　『口の渇き』などの習慣は、ミュータンス菌が住みやすい環境のため、むし歯になりやすいです。むし歯になりやすい習慣に思い当たる節がある方は、ご自身にベストな予防習慣も一緒に行うことが大切です。