精密根管治療

精密根管治療　症例

左下の歯が痛い

10年前にむし歯治療を行った歯が痛い

以前に神経をとった歯が痛む理由

１：歯の周りの骨にある痛覚神経が反応している

２：脳への神経伝達の問題がある時

初診時のレントゲン診査

奥から２、３番目の歯に根尖性歯周炎を認める。

追加検査

麻酔を行い、瘻孔から検査材料を挿入

奥から２番目の歯に検査材料が到達している。

瘻孔とは？

歯肉にできるニキビのようなもので歯肉の中の膿が出る道

３次元のレントゲンで精密検査

治療目標と術後の予測

現状：歯の周囲には骨が少なくなっており、歯の内部に小さな穴（パーフォレーション）の存在が疑われる。 治療目標：適切に根の先まで根管治療が適切に行われている。そのため治療中の細菌の侵入の制御、複雑な根管内部の清掃を必要とする。 治療後：歯の内部の複雑な神経の部分を削るため強度は低下するが、十分な歯の量のの確保が見込めるため抜歯を回避できる。

治療直後

症状は改善したが、レントゲン状では改善を認めない。

治療後　６ヶ月

術前

術後

６ヶ月経つと、歯の周囲の骨の改善を認める。

治療後　１年

術前

術後

術前後を比較すると、歯の周囲に骨の回復を認める。

治療後の３次元レントゲン

１：失われた歯の周囲の骨の回復 ２：複雑な神経部分にも治療が行われている ３：歯の厚みも確保され、今回での抜歯を回避できた。

メリット・デメリット

根管治療によるメリット

痛みがなくなる

歯の保存による歯の延命

根管治療のデメリット

歯を削る

治療回数がかかる

治療費用がかかる

精密根管治療のメリット

器具・材料を保険に指定されていないものも使える

歯を削る量が少ない

精密根管治療のデメリット

費用が、保険適応外のため高額

治療期間・回数

治療回数　２〜３回

治療：１ヶ月程度

経過観察：3ヶ月、６ヶ月、１年、2年

料金

＊2年間の経過観察にいらしている方に限り、再治療に対する補償制度あり